雪駄の履き方とお取り扱いについて
雪駄の履き方
日本人でもなかなか知らない雪駄の履き方。 正しく履くことで雪駄の良さがわかります。 気軽にそして美しく雪駄を履きこなしてください。
基本はかかとを少し(1~3cm)出して履きます。 それは和装スタイルが影響しています。
着物のときは摺足に近い状態で歩幅を狭く歩くのが基本であり、履物が大き過ぎると歩き辛くなり、美しく歩けません。
着物を着て自然体に美しく歩く為には、かかとが出るぐらいの履物がちょうど良いということです。
正装の場合は先坪まで指股を深く入れて履き、カジュアルに「粋」に履く場合は、指先だけで花緒を軽く引っ掛ける程度で履きます。
足を入れるとき、花緒がよじれない様に気をつけてください。 雪駄は一度履くとその人の足の癖がつきますので、最初の足入れが肝心です。
一度よじれるといつまでも花緒が裏返り易い癖が残ります。
雪駄の購入時の注意点
雪駄は、すべて職人の手作業にて製造しておりますので、花緒の挿げ方等の個体差が見受けられる場合がございます。あらかじめご了承ください。
先坪について
指股にあたる部分の「先坪」のつくりにおいて、柔らかい布地を使用した場合、写真のように少し内綿部分が見える場合がございますが、素材の性質と、製造工程によるものであり、不良ではございませんので、あらかじめご了承ください。
お取扱いについて
雪駄は、水に弱い履物です。 当初は水や雪の時に履くために考案された雪駄ですが、あくまでも草履や下駄に比べて優れているに過ぎません。br /> 水に浸かるような状態だと、底がはがれたり、鼻緒が抜けたりしますので、直接水の中に入れないようご注意下さい。
少々濡れた場合はすぐにタオル等で水分を拭き取り、通気の良い環境で日影干しをして下さい。
すっかり水に浸かってしまった場合は、扇風機・ドライヤーなど送風ですぐに水分を飛ばして下さい。 底が剥がれる原因となります。
生産工程上、接着剤を使用していますので最初は臭いがしますが、徐々に無くなります。
(出典: https://yamatokobo.jp/f/size)